居場所をください。



「じゃ、とりあえず美鈴帰るぞ。」


「え、はい。」


もう帰るのか、はや。


私はまた長曽我部さんの車に乗った。


「そういやさっき社長言ってなかったけど

作詞は美鈴がやるから。」


「え!?」


「先に曲ができる。そこに歌詞をつけろ。」


……………簡単に言うね。


「とりあえず、美鈴の家具とか買いにいくか~。」


「お金ないけど。」


「そんくらい俺が出す。

大事な商品だからな。」


「……………言い方悪い。」


「それよりどこ行くかー。」


「任せまーす。」