貴也がいない間は

俺がいればよく泊まらせてーとかもあったのに

最近は俺より貴也だし

まぁ仕方ないのかもだけど。


「そういや前に美鈴をつれてきたとき

大和、美鈴となにか話してたろ?

なにを話してたんだよ。」


「え?なんだっけ。

………あー、確かひかるが

なんで離婚したのかとか聞かれたな。」


「で、なんて答えたんだよ。」


「お互い素直じゃねーからって。

あとはひかるが妹探しをしてたとか

それですれ違ってったとか。」


「それ、美鈴に言ったのか?」


「え、あぁ、そうだけど。」


………だからあいつ、

あの日里美が来たとき抜け出したのか…

自分を責めたな。


今日避けたのも里美がいたからか………


「………お前のせいか。」


「は?」


「殴っていい?」


「なんでそうなんだよ!」


「はぁ…」


「ため息つくなよ。

辛気くせーな。」


ったく、誰のせいだと思ってんだよ。


「帰るわ。」


「なぁ、ひかる。

里美さんとどうなってんだよ。」


「………別に。

じゃな。」