居場所をください。




「そういえば小林くんとは会ってる?」


「美鈴ちゃんのライブ以来会ってないよ。

遠いもん。

でも毎日電話はしてくれる。」


「へー、そっか。

寂しくないの?」


「まぁ寂しくない訳じゃないけど

なんか慣れたの。

付き合ってればね、いつか会えるでしょ?

だからわりと平気なの。

繋がってられるから。」


「なるほどー。」


「聞いといてその冷めた返し、

ほんっと美鈴ちゃんって変わらないよね。」


「あはは、ごめんね。

気持ち的にはそんなことないんだよ?」


「うん、わかってる。

何年一緒に生きてきたと思ってるの。」


「姉妹……みたいなものだもんね?」


「そうそう。

じゃ、私バイトあるから行くね。」


栞奈はそういって歩き出した。


「引き留めてごめんね。

また買い物行こうね!」


少しずつ遠くなっていく栞奈に

私は声を大きくしていった。


「うん!

美鈴ちゃんも仕事頑張ってね!」


「ありがと!」


栞奈とは手を振り合い、

私も一高へと歩き出した。