居場所をください。




それから私は待ち合わせ場所である

一高に向かって歩いた。


渋谷駅待ち合わせだと

やっぱナンパとかも面倒だから。

そんなされないけど。


ただやっぱり

ここだとどんだけ変装してたって

同級生には私だとバレるから

それはそれでちょっと……なんだけど。


でも誰かが話しかけてくるわけでもないから

別にいいんだけどね。


「あれ?栞奈~?」


「………え!?美鈴ちゃん!?」


「はは、そうだよ。

ちょっと久しぶりだね。」


「………なんか美鈴ちゃん

芸能人オーラがすごいね。」


「え、そう?」


「スタイルもいいし

それにその服に帽子にサングラスで…」


今日はベージュの袖無しトップスに

黒のスキニーにボルドーのパンプス。

そしてブラウンの女優帽に

いつものサングラスで。


この女優帽は見た目も華やかだけど

UV99%カットだから

この季節の強い味方。


お気に入りすぎて

色違いで買ってしまった。

夏用と秋用で。


「ま、いいじゃん。

これから渋谷だし、そっちなら浮かないから。」


「そうだけど…」