居場所をください。




やっぱり長曽我部さんに

"美鈴なら大丈夫"と言われると安心するもので

誉められると伸びるタイプの私は

これからももっと精進して行こうと

心に決めた。


「ま、負けるとか負けないとかより

諦めないならそれでいいと思うけどな、俺は。」


「簡単に諦めたりしないよ。

私はここで生きてくってきめて

長曽我部さんについてきたんだもん。

誓って簡単に諦めたりしない。」


「そ、ならいいけど。

かといって結婚して引退も困るけど。」


「そんな予定ないので。」


私まだ18歳です。

まだ結婚はいいです。


まだ遊んでたいです。


「でも、貴也が言ってきたらどうすんだよ。」


「貴也は言ってこないよ。

少なくともあと3年は。」


「なんで?」


「あの人は私の仕事のことを

かなり考える人だから。

今はそのタイミングじゃないってね。

だいたい、私たち付き合ってまだ1年5ヶ月で

そのうち1年以上離れてたんだから

結婚なんてまだまだに決まってるでしょ。」


「それはそれでつまんねーな。」


「別れるかもしれないし。

まだ18だからわかんないよ。」