居場所をください。




「さてと、俺も仕事いくかなー。」


「あ、お昼まで付き合わせてごめんね。

ありがと。」


「いいよ。

久しぶりにゆっくり美鈴と話せたしな。

美鈴も頑張れよ、曲作り。」


「ありがと。」


隼也は本当に奢ってくれて

先にお店を出ていった。


「さてと、私もいこっかな。」


「美鈴ちゃん、ありがとね。」


「え?なにが?」


「俺、誠が明奈ちゃんと付き合ってるって

知らなかったからさ。

まぁよく泊まりに来るなぁとは思ってたんだけど。」


「え!あ、そうだったの?

誠くんに悪いことしちゃった。」


「男はあんまそういう話しないからなー。」


「でも明奈ちゃんが相手でよかったね。」


「しっかりしてるしね。

誠にはあれくらいきつい子の方が

ちょうどいいわ。」


「そっか。

あ、じゃあ私いくね。」


「うん。

また来てね。」


「うん、もちろん。

明日も来ちゃうかもだよ。」


「はは、大歓迎。」