居場所をください。




そして、教室にはいるなり

すぐに始まる一時間目。


プリントはすぐに終わらせ

私はパソコンを開いた。


「あれ、もう終わった?」


「うん、終わったよ。

簡単だもん。写す?」


「おう。貸して~。」


この人もなんのために来てるのか。

ちゃんと自分で調べてやってる人もいるのに。


「歌詞?」


「うん。もう来年用。」


「へー、大変だな。」


「まぁ仕事だからねー。」


私は思い付いていた歌詞を

早速入力していった。


「そんなパソコンばっかやってて

目悪くなんねーの?」


「んー、まぁ今のところはね。

カラコンも度なしだし。」


んー、どうしようかな。


「そういやここ、食堂できるんだってさ。

でも俺らあんま来ないし

関係ないかもだけど。

どんなメニューになるんかなー。」


………………………。


「あ、そういや会社の食堂も

デザートできるんだって。」


「もう!集中できないでしょうが!!

どうでもいいわ!」


「うわ、怒られた。」


「静かに写しなさい!」


「はーい…」


まったく。