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エレベーターをおり、
エントランスに向かえば
もう長曽我部さんの車が止まっていた。
「いってらっしゃいませ。」
「いってきます!」
コンシェルジュさんたちと挨拶を交わし、
私は車に乗り込んだ。
「おはよ。」
「おはよ。」
「やっぱり引っ越したから
記者が来なくて楽だな。」
私が車に乗って早々
長曽我部さんはそんなことを言った。
「あ、週刊誌ある?」
「あるよ。」
早速チェック。
どんなことが書いてあるんだろ。
と週刊誌を見れば表紙に
『松野貴也 彼女に隠れて密会か!?』と。
「密会って。
すごい言葉使うね。」
中を見れば、私に隠れて
明奈ちゃんと何回か会ってたとのこと。
「その相手は誰?」
隼也はいつの間にか覗きこんでた。
「幼馴染みだって。
私一緒に写メ撮ったから
載せよっかなって。いい?」
「あぁ、いいけど
会ったことあるんだな。」
「昨日貴也がつれてきたの。
この子の彼氏と4人で会ったの。」
「へぇ、彼氏もいたのか。」
とりあえず長曽我部さんの許可をいただいたので
早速スマホを取り出した。


