居場所をください。




翌日ー


「じゃあ行ってきまーす」


「学校までどうやっていくの?」


「長曽我部さんが来てくれるよ。

先に隼也拾ってきて、

もうすぐつくみたいだから。」


「へぇ、そっか。」


「貴也も仕事頑張ってね!」


「あ、週刊誌今日出るから。」


「あぁ、そうだった。

昨日明奈ちゃんと写メとったから

それでも載せよっかなぁ。」


「軽く嫌がらせだな。

週刊誌への。」


「だって誤報でしょ?」


「まぁそうだけど。」


「ならいいじゃん。

じゃあ行ってくるね。」


私はそれだけ言って

先に家を出た。


先に出るのはちょっと久しぶりな気もする。