「あ、よかったらご飯食べてく? ご飯まだならだけど。」 「え、いいのかよ。」 「うん、いーよ。 最近料理作れることが発覚したの。 上がってよ。」 「……………お邪魔します。」 「あ、チェーンかけて。」 「え、チェーンまで?」 「長曽我部さんきたら困るでしょ? ここの鍵持ってるから。」 ……………そういうことな。 「でもこれじゃ密会みたいだな。」 「みたいじゃなくて、密会だよ。」 そういって笑う美鈴は少し楽しそうだ。