居場所をください。




それから3日間


仕事以外の時は長曽我部さんに見張られ、

夜は長曽我部さんの部屋に行き

ひたすら歌詞を考えた。


おかげで5曲もできたよ、3日間で。


貴也にももう3日間会ってない。

長曽我部さんの鬼っぷりがすごい。


「今日は部屋へ帰って良し。」


「え、ほんと?」


「あと10曲だしな。

美鈴ならそれくらい出来るよな?」


「ま、私は長曽我部さんちにいても

楽だから全然いいけどね。」


「逆に変な噂たったら困るわ。」


「はは、そりゃそうですね。」


「それに、貴也がうるせーから。

美鈴まだ帰してもらえないんですかーって。」


「まぁ貴也は基本的に家事しないしね。」


「寂しくて寂しくて

って感じだったけどな。」


「貴也が?

それはないでしょ。」


「強がりでもあるし。

つーことで今日は帰ってやれ。」


「はいはい。」


今日は日曜日で仕事も早く終わるし

………あんま関係ないけど

早く帰ろっと。


「明日休みだよね?私。」


「そ。

今月は休みがちゃんとあるけど

歌詞を考える時間だと思えよー」


「………はーい。」