居場所をください。



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「………ずちゃん、美鈴ちゃん」


「ん………あれ?」


「あ、起きた?終わったよ。」


「あれ、私寝てました!?

すみません………」


エクステつけ始めた頃までは起きてたのに…


「大丈夫だよ。

はい、これで大丈夫?」


「あ、はい!

ありがとうございます。」


30分くらい寝ちゃった………

でも髪の毛はいつも通り、

違和感なくエクステがついていた。


前髪も伝えた通りに少しだけ長めで

分けられていた。


「あ、お金は…」


「もうもらってるから。」


「え?」


「はい、こっちね。」


私はいつも通り、

裏口へと案内された。


「あ、やっと起きたか。」


「あれ、長曽我部さん!

なんで?」


「佐藤は貴也の方に行かなきゃだし

仕上がりはいつも俺が確認してるだろ?」


「………そっか、

ありがと。」


「は?なにがだよ。

それより早くいくぞ?」


「え、どこに?」


「打ち合わせだろ?」


気づけばもう17時半。

すっかり夕方になっていた。