居場所をください。




控え室にもどってウィッグをとり、

金髪に戻って衣装から私服になり

すっかりいつも通りな私。


「ねぇ、ウィッグとか衣装は

ここにおいておけばいいの?」


「うん、いいよ。」


荷物をまとめて廊下に出れば

すぐそこに佐藤さんがいた。


「あー、お腹すいたー。」


「じゃあ早く行こう。」


そのあとみんなに挨拶をして

私は佐藤さんの車で移動。


「今日夜ご飯も俺とになっちゃうけど

大丈夫?」


「うん、いいよ。

どうせ仕事の話でしょ?」


「うん、まぁね。」


「貴也も友達と会うみたいだし

むしろ佐藤さんとご飯でよかった。」


「そう?ならよかった。」


それよりなんの仕事だろう。

なにかあったっけ?