居場所をください。




「で、どんな人がタイプ?

芸能人だと誰?」


「そのさ、芸能人に例えるとパターンって

芸能人が使うものなの?」


「まぁいいじゃん。」


「矢島くん。」


「え?」


「だから、矢島くんだってば。

好きなタイプ。」


「え、俺!?」


「うん。

見た目もすっごい好き。

その上おしゃれだし、性格もいいし

なんかちょっと天然っぽいっていうか

たまに抜けてるとことか。

なんでもやってあげたくなる。

私もできないのに。」


「えー、将太かよー。

俺はー?」


「はは、加藤くんもかっこいいと思うよ。」


「いや、ちょー適当!!」


「ごめんごめん。

でも矢島くんは今まで生きてきて

一番かっこいいと思える人だね。」


………なんか、本人目の前に

すごい変なこといってないか?私。


「え、と

なんかありがとう」


矢島くんは完全に照れてる。

けど、私のとなりにいる人からは

すごい負のオーラが解き放たれてる。


「ちょい電話。」


貴也はそういって

スタジオから出ていった。