それから私たちはお茶を飲みながら
おしゃべりをしながら
みんなが揃うのを待っていた。
「あ、そういや将太
なんか好きな人できたらしい。」
「へぇ、それを私に言うってことは
私じゃないんだ。」
「好かれてると思ってたわけ?」
「なんとなーくね。
そんな気がしただけ。
そういうのわかるじゃん?」
「俺と隼也のはわかんなかったし
美鈴のそれはあてにならねーな。」
「うるさいよ!
で、誰なの?」
「さぁ?そこまでは聞けなかったけど
さっき将大が聞き出してた。
前に将大が将太と女が歩いてるのを見たらしくて
それを言ったらわかりやすいぐらい
反応してたから。
ま、そこに美鈴が来たって感じ。」
「なら私かもしれないじゃん。」
「どんだけ好かれたいんだよ。
しかも美鈴は将太と二人で会ってんのかよ。」
「あ、会ってないですね。」
誰なんだろ。
矢島くんの好きな人かぁ。
まぁ矢島くんはかっこいいし、
超がつくほどの優しい人だし
仕事もできるし、モテそうだし
告白とかしないのかな~。
「美鈴はモテてきた?今まで。」
「モテないよ。
っていうか完全にバカにされてたし
そもそも話さないし。
まともに話してたのだって高橋くらい。
告白されたのは朔也が初めて。
話したことなかったのにね。」
っていうか存在すら知らなかったし。


