「それより、美鈴支度もう終わったんだろ?
スタジオ入ろう。」
「うん、行こ行こ。」
私は1度控え室にもどって
台本を取り、咲さんにも声をかけてから
貴也とスタジオへ戻った。
「みんな支度まだなの?」
「まぁ将太と栗山さんは主役だし
将大は一番見た目不良にしなきゃだから
メイクとかに時間かかるんだと。」
「あー、貴也は素材が可愛いから
そのままでいいのか。」
「………殴っていい?」
「やだ。」
「美鈴も見た目病弱そうだから
支度早く終わったんだろ?」
「殴っていい?」
「いって!
聞きながら殴んなよ。」


