居場所をください。



━━━━━━━━━━━━━━・・・・


私たちが出ると次は男子たちが入り、

今は佐藤さんが入ってる。

長曽我部さんは長いから

最後にされたんだって。


ま、みんな90分も待てないもんね。


そして私は虎太朗を連れてツナ探し。

すっかり暗くなったから

ツナはもう家の中に入れるんだ。


風神雷神は外に

立派な小屋があるからそこで。

普通に私も寝れそうな小屋。

台風とかの悪天候以外では

そこで過ごすんだって。番犬だから。


「ツナどこかなぁ。」


私の足元をちょこちょこと歩く

虎太朗に話しかけるけど

当たり前だけど返事はない。


「見つけた。」


………へ?


後ろから返事が来たから

振り返ったら貴也がツナを抱いてたっていた。


「ポメラニアンだし、こいつだろ?」


「あ、うん。

でもなんで貴也が?」


「部屋に行ってもいないから

栗山さんに聞いた。」


「そっか。」