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「花火も終わったし、
片付けは俺らがやっとくから
美鈴と咲は風呂入ってこい。」
「え、いいの?」
「あとがつかえるからな。
二人なら余裕で入れるから」
「わかった。
じゃあ咲さん、行きましょう。」
「そうだね。
汗かいたし!」
ということで、あとは男性陣に任せて
私と咲さんは先にお風呂へと向かった。
ま、女のお風呂は長いから。
………いや、長曽我部さんのが長いか。
家に入ればすぐにまた
虎太朗が近寄ってきてほんっとかわいい。
目がくりくりしてて貴也みたいだね。
「ねぇ、矢島くんってどんな人?」
私が虎太朗を抱き上げた頃
咲さんが突然言った。
「え?
確か人が良すぎるくらい
いい人だって言ってましたよ。」
「それって誰がいってたの?」
「誰だったかな~。
でも長曽我部さんもそんなこと言ってたし
矢島くんの事務所の人も言ってましたよ。
なんでです?」
「んー、なんか違和感感じたっていうか
いっつもにこにこしてて
なんか演技みたいで。松野くんみたい。」
「はは。
まぁ社長とかもいたし
違う事務所の人ばかりだから
緊張して作ってただけじゃないですか?」
「あー、そっかぁ。
まぁ普段は普通と言えば普通だもんね。」
「そんなもんですよ。」
完全アウェイだもん。


