居場所をください。




「荷物おいてこい。

美鈴は2階、男は隣の部屋な。」


………別々か、当然か。


「はーい。」


美鈴がリビングを出ると

虎太朗も美鈴のあとをおっていった。


「虎太朗は美鈴にベタ惚れなんだよ。」


………へぇ。

まぁオスだしな。

名前からして。


「俺らも荷物おいてくるか。」


そんなないけど。


と、隣の部屋を開けると

佐藤さんが布団を敷いてた。


「もう敷いてんの?」


「もう夜だしな~。」


「栗山さんは?」


「2階。

ここはお前らの部屋だとさ。

俺と長曽我部さんは2階だけど。」


「なんで二人まで2階なわけ?」


「部屋がないから。」


………俺らだけ下かよ。

まぁいいけど。


「貴也~」


そこへ虎太朗を連れた美鈴が来た。


「なに?」


「母屋の方行こ。

社長の彼女たちに会えるよ。」


あ、そうか。

ここは離れなんだっけ。

………どんな家なんだよ。

どんだけ金あんだよ。