居場所をください。




「ところで五十嵐さんと松野くんって

どこのマンション?

隼也とどっちが先の方がいいの?」


「あ、私んちのが近いから

うちでお願い!」


そう言い、美鈴は将太に

普通に住所を教えた。


まぁ当然なんだろうけど。


「よし、じゃあ俺らもいこっか。」


住所をナビに入れて

俺らもやっと出発した。


「ってか社長寝ちゃいそうじゃない?」


「まぁ長曽我部さんいるし

大丈夫なんじゃね?

むしろ少し寝て酔いを冷ましてほしいわ。」


「はは、確かに。」


でも社長んちとか初めてだわ。

長曽我部さんの部屋もでかいし

社長なわけだし、でかいんだろうな。


「俺ちょっと寝るわー。」


そういって隼也は勝手に寝始めた。