居場所をください。




「長曽我部さん!

隼也来たんだけど矢島くんもいるの。

いい?」


「いいよ。」


「それより!美鈴ちゃん!

お肉焦げる~!」


とあっちで咲さんが一人で

お肉を焼いていた。


「はーい!

あ、隼也と矢島くん

お皿とお箸そこだからね!」


それだけいって

私は貴也と元のところへ戻った。


社長なんてもう食べてるし。


「ねぇ、社長。

なにもしてないのに一番食べてるでしょ。」


「いいじゃん、金出したの俺だし?」


「えー、そこいばっちゃうのは

残念すぎるよ。」


「はは、まぁ社長らしくていいんじゃない?

社長のおかげで良いお肉食べられるんだしね。」


咲さんは大人だ。

………と、いうか社長には

なにも言えないのか、みんな。


さっきから社長に文句つけてるのは

私と長曽我部さんだけだもん。


ま、そりゃそうか。社長だもんね。