居場所をください。




「よし、早く焼こ!」


ルンルンなのは私と咲さん

そして酔い始めてる社長の3人で

佐藤さんはにこにこ私たちを見守ってて

長曽我部さんは一人でひたすらなにかしてるし

貴也はじゃっかん呆れてる。


「とりあえず野菜から焼けよ。」


長曽我部さんはとりあえず

大きなテーブルを設置すると

今度はまた違うものを取り出していた。


「なにか手伝う?」


「いや、美鈴はこういうの苦手だろ。

たまにはいっぱい食えよ。」


「うん、ありがと。」


結局長曽我部さんのところへ

佐藤さんが行き、二人でなにかを作ってた。


「………あのさ、

長曽我部さんと美鈴ちゃん

ほんとはデキてない?」


咲さんはものすごく真剣な表情で

そんなことを聞いてきた。


「………えーと、

それは男女の仲ということですか?」


「うん。」


自信満々に咲さんは答えた。


「なんか長曽我部さんと美鈴ちゃんって

邪魔できないような空気っていうか

特別感があるっていうか。」


「咲、それじゃ貴也はどうなるんだよ。」


と佐藤さんが聞くと


「カモフラージュか、もしくは二股。」


と咲さんがまた変なことを言うと


「ぶっ……はは、もう我慢してんのむり」


と貴也が爆笑してた。