居場所をください。




それから二人が戻ってきて

約2時間かけ、奥多摩へとやってきた。


「うわー…」


「すごいね!」


荷物やら準備やらは男性陣に任せて

私と咲さんはきれいな川や緑に

感動していた。


「ここが都内だなんて…」


「美鈴ー、スイカ冷やしといてー。」


「はーい!」


これも私と咲さんの希望。

絶対みんなでスイカ食べたかったんだ。


「おっきーい。」


「これも筋トレだと思って

しっかり運べよ。」


「私には余裕です。

………よいしょっと。」


それから川でスイカを冷やし、

長曽我部さんの元へ戻って

私も準備することにした。


「とりあえずこれごみ袋な。

ごみは1つたりとも落とすなよ。」


「「はーい!」」


それから長曽我部さんの指示で

私と貴也は野菜を切った。


社長なんか夕方にはビール片手に

みんなを様子を見ていた。


「ちょっと社長!

さっきから見てるだけだけど

社長もちゃんと手伝ってよね!」


「はは、俺なんにもできないし~」


………軽く酔ってるね。

早すぎ。