それからは普通に企画へと移り
私たちは当たり障りのないコメントと笑顔で
いかにも"番宣のために来ました"
って感じのまま、番組はもう終わりだ。
「そういえば二人は
映画で共演するんですよね?」
と超いきなりの雑なふり。
いいんだけどさ、別に。
「そうなんですよー。
しかも主演じゃなくて
二人して脇役っていう。」
と貴也が言ったので
「しかも私は死ぬ役なんて
さっさと役目を終えます。」
と、少し酷に言った。
「えぇ!
じゃあなんで二人が来たの?」
「行けと言われたからです。」
ズバッと貴也が言うから
また私は笑ってしまった。
「あ、でも私は主題歌も歌ってるんで。
むしろ貴也の方がおまけだったのかも。」
「でも俺もドラマ始まるし。」
「お前らは一体何個宣伝しに来たんだ!」
「あ、私は11月にベストアルバムが出て
年末にライブもやるんで
よかったらぜひ皆さんも来てくださーい」
と最後までぶちこんだ。
「あ、そうだ。
これが映画のポスターで
こっちが美鈴が歌う主題歌のジャケ写で
この歌詞カードの中にも
俺と美鈴のツーショットが
たくさん載ってるんで、
気になる方はぜひ!買ってみてくださいね~」
「レンタルじゃ見ることができないので
宮下さんもぜひ。」
「いや、プレゼントはないんかい!」
「それがこれ形にはなってるのに
まだレコーディングすらしてないんですよ。
オンエアの時にはできてると思うので
ぜひ店頭またはネットで。」


