居場所をください。




私がシャワーから出ると

貴也は前に私が載った雑誌を見ていた。


「なに、スナップ?」


見ていたのは街角スナップ。


「こんなたくさん載ってるけど

これってどうやって撮んの?

一人ずつ?」


「もちろん。

私はゲストっていうか

呼ばれた側だから

私の場合は佐々木さんがメイクしてくれて

髪の毛やってもらってる間に

アンケートも書くんだけど

他の子達はたぶん小さなモデル事務所入ってて

事務所から行けって言われて来て

写真とって、アンケート書くって感じ。

基本的に誰でも撮ってもらえるから

そこでスカウトされることもあるしね。

でもボツになることもあって

撮った人全員が載るわけじゃないよ。

服がかぶったら載せてもらえないしね。

実際、私と似たような感じの子は

全員ボツ。

アイテムがかぶっても

全身のイメージが全く違ったら

使ってもらえるけどって感じ。」


「へー、戦争なんだな、ここも。」


「ポージングが下手だったりすると

ボツになるしね。

早めに切り上げられちゃうの。」


「美鈴はうまいわけ?」


「そうでもないと思う。

でも私は呼ばれた側だから

時間使ってもちゃんと撮ってくれるよ。」


「VIPかよ。」