居場所をください。




「はい、とりあえずお水のんで。」


「……俺のじゃない。」


「硬水は水分補給に向いてないの。

今日はこれを飲みなさい。」


私がそういうと貴也は大人しく体を起こして

持ってきた水を飲んで、また横になった。


「いつから熱あるの?」


「朝起きたときに少しだるいなとは思った。」


「もー、なんで言わなかったの。」


「寝てたろ。起きねーし。」


「佐藤さんにも言えばよかったでしょ。

お昼だって、帰り道だって。」


「………言ったら

今日行けなくなるだろ。」


「バカでしょ。

無理してもっと体調崩したらどうすんの。

隼也の舞台は無理でも

お墓はまた行けるじゃん。

とにかく今日は休んで。」


「………悪い。

今日のために美鈴、

昨日も今日も休む時間なかったのに。」


「むしろよかったじゃん。

私、ずっといられるんだから。」


私がそういうと貴也は笑って

私の頭を撫でた。


「お昼は食べられたの?」


「……いや。」


「じゃあなんか作るから待ってて。」


「ドアは開けといて。」


「はいはい。

じゃあちょっと待っててね。」