居場所をください。




「いらっしゃいませー。

2名様ですか?」


「はい。」


「ご案内します。」


ほら、バレない。


俺らは席に座った。


「ほんとにバレないね。」


美鈴が小声でいってきた。


「だろ。余裕。

なにする?」


「パスタ。これ!」


「はや。」


「好きなんだもん。

これ食べるのもすっごい久しぶり。」


「へー、あんまり来ないんだ。」


「隼也はよく来るの?」


「たまに来るよ。」


「へー…。意外。」


「俺も16歳の高校生だからね。」