車で15分ー
稽古場へつくと
もうみんなが稽古していた。
長曽我部さんはこれから会議なんだって。
というか抜けてきてくれたらしくて
本当にチーフマネなのに面倒見がいいです、はい。
「あ、遅刻ー?」
今日は咲さんもいるみたいで
私を見るなり、話しかけてくれた。
「見事に寝坊しましたね。」
「え、寝坊なの?」
「はい、寝坊です。」
「貴也くん、さっき先生に
別の仕事が入ったから遅刻するって報告してたよ?」
「え、ほんとですか?
じゃあフォローしてくれたんだ。」
あとでお礼言わないと。
「優しい彼氏でいいね~。」
なんてにやけながら言ってくるけど
「咲さんの彼氏には負けますけどね。」
佐藤さんという彼氏の方が
かなり優しい。
「はは。
美鈴ちゃんちみたいに公表はできないけど
やっとだよ~」


