居場所をください。




「あ、そういえば昨日来てくれた?」


「あぁ、うん。もちろん。

ああやって大谷くんと腕組んで歩いてて

松野くんは嫉妬とかしないの?」


「そもそも見てないから大丈夫。」


「あ、そっか。

っていうか大丈夫って。

それでいいの?」


矢島くんはもう笑っちゃってる。


「いいのいいの。

無駄に妬かせるよりはね。」


貴也もなかなかの嫉妬深さだからね。

人のこと言えないけどさ。


「俺とのキスシーンは?」


「それはもう理解しようと必死。

実際貴也もキスシーン何回もあったし

自分がしてきたんだから

あんまり嫉妬できる立場じゃないって

強がってる感じかな。」


「へー、そっか。

じゃあNG出さないように

気を付けないとね。」


「矢島くんより私がね。」