「シンプルなのにやっぱりオシャレですね。」
「そりゃ美鈴が家具を揃えましたから。」
「貴也だって選んだじゃん。」
「え?そうだっけ?」
「仲良しですね~。」
言い合う私たちを
編集部さんたちは優しく見てくれた。
「でも、基本的には美鈴ですよ。」
「やっぱり五十嵐さんはセンスがあるんですね~」
「ありがとうございます。」
「ところでお二人は
映画で共演なさるとか。」
「あ、はい。
とても多くの女優さんがいる中で
歌手である私を選んでくださって
本当に嬉しいです。」
「五十嵐さんは主題歌も歌われるんですよね?」
「はい。
映画主題歌はたくさんの方に
聴いていただけるので嬉しいです。」
「実はこちらでジャケット写真を
すでに入手いたしまして。
………こちらですよね?」
それは昨日ファッションショーで
私たちも見たもの。
「これ、本当に撮られてるって知らなくて
稽古中の一時ですね。」
「俺なんてこのとき本当に寝てるし。」
「ね。
本当にこれでいいのかなー。」
「芸能人のプライベートは
なかなか見られませんからね。
これが作られたものではないと知ると
きっとみんな二人の仲の良さを
改めて知ることとなるでしょうね。
休憩中まで隣でぴったりと
隣にいるところを見ると。
本当に素敵な写真だと思いますよ。」
「ありがとうございます。」


