居場所をください。




ステージ真ん中で隼也の腕に

私の腕を絡めてセンターステージへの目指す。


私は早歩きだけど

隼也は私のペースに合わせてくれてて

私は全然無理してない。

ちゃんとエスコートしてくれるから

らくちん。


「美鈴ちゃーん!」


なんて、女の子からの声が聞こえる中、

一際目立つ


「みーすーずちゃーん!」


男の声。


そっちに目を向ければ

藍子と颯太の姿。


まぁ女の子だらけのこの中に

男と来るのが嫌で、藍子をつれてきた

ってところかな。


そちらにも笑顔で手を振り、

センターステージでは隼也と別れて1周。


その後はまた隼也の腕に腕を絡めて

ポーズをとって、元に戻るだけ。


うん、思ったより楽しい。



「お疲れ。」


裏に戻れば長曽我部さんが

待っていてくれて。


「うん。

ね、これ買い取る。」


「はいはい。」


やっぱりおしゃれは楽しい。