居場所をください。




「お疲れ。」


そんなところに貴也が来た。


「お疲れさまです。」


「さて、飯行くか。

貴也も。」


「俺もですか?」


「ていうか貴也を待ってたんだけどな。

行くぞ。」


貴也が休憩に入ってすぐ

私たちはスタジオを出た。


なんせ時間がない。


「そういやカーテンはついたか?」


「あ、うん。

この前受け取りに行って、つけたよ。

ね。」


「やっと部屋も完成しましたよ。」


「ならよかったな。

あそこ西日強いだろ。」


「夕方いつもいないからわかんない。」


「まぁ朝はあんまり直接太陽当たんないんで

それは快適ですね。」


「洗濯物も早く取り込まなくていいから

助かるよね、西向き。」


「だな。」


東向だったら

早くに取り込まなきゃだもん。

太陽当たんなくて。