居場所をください。




で、結局咲さんとトイレに。


「咲さんは中学生の頃から

アイドルやってるんですよね?」


「うん。

小学生の頃スクールに入って

まぁそっからね。」


「佐木さん、中学生の頃から

すごい大人の色気みたいなの有りましたよね。」


「まぁそれが売りだしね?

太ったりもして怒られて悩んで

やめたくなった時期もあったけど

私はみんながいたから。

チームのみんながいたから

なんとかここまで来たな~。

美鈴ちゃんは一人だから

落ち込んだとき大変そう。」


「まぁ…でも私には長曽我部さんがいますから。

長曽我部さんがいれば私も百人力ですよ。」


「はは、そっかぁ。

長曽我部さんと仲良しだもんね。」


「長曽我部さんには感謝しかないんです。

だから私に出来ることはなんでもやります。

長曽我部さんは私に出来ないことは言わないから。」


「…いいなぁ、その信頼関係。」


「ま、鬼ですけどね。」


「はは、そうだね。

でも可能性ない人には鬼にならないよね。

私にはあんまり鬼にならないし。」


「え、でも咲さんはそんなことないですよ。」


「長曽我部さんが鬼になるの

美鈴ちゃんと松野くんだけだよ。

長曽我部さんが厳しい方が珍しい。

まぁ松野くんはずっとやってるからわかるけど

事務所のみんなは美鈴ちゃんの今後が

楽しみで仕方ないって感じ。

妬みとかよりもね。」


「…私がですか?」


「目指せ300万枚だね。」


「えー!絶対無理ですよ。」


今だってSecretがやっと112万枚だもん………