居場所をください。




一時間かけて書いた歌詞は保存して

明日提出するとして、


パソコンをしまって

寝室へと入った。


「終わった?」


「………まだ起きてたの?」


「ベッドが広すぎる。」


「なに、寂しかった?」


「黙れ。」


「素直じゃないなぁ。」


私は素直じゃない可愛い貴也に

ぴったりくっつくように寝た。


「キスして。」


そして唐突に貴也に言った。

貴也は躊躇することなく私にキスをする。

ちょっと長めの。


「好きだ」


唇が離れると目を閉じたまま

囁くように私に言った。


「私も。」


結局広いベッドで私たちはくっついて寝た。