「似た者同士だな。」
長曽我部さんはそういって
またパソコンへ目を向けた。
似た者同士、か………
そうだね。
私も長曽我部さんしかいなくて
長曽我部さんに見捨てられたくなくて
必死に仕事をして
貴也もそうなんだね。
見捨てるつもりなんてないのに。
頑張ってるってちゃんとわかってるのに。
「あ、ついでに
収入も美鈴の方が多いから
それも悩みだな。」
「それは今だけじゃん。
休んでたから当たり前じゃん。」
「男としては情けねーもんなんだよ。」
「………そ。」
なんだか貴也のことを思うと
私は素直に歌詞が書ける。
最近は貴也のことばかりだもんね。
私はキーボードへ手を伸ばす。
隣では背もたれに寄り掛かり、
腕を組み、足を組み、下を向いたまま寝る貴也と
前ではパソコンへ目を向けながら
昨日の動画をデジカメでも確認してる長曽我部さん。
この人は動きが多くて、いろんな仕事を
いっぺんにするからみてて忙しい。
………歌詞歌詞。集中しなきゃ。


