居場所をください。





「あ、確か美鈴んとこの施設の近くに

絨毯・カーテン屋あったよな?

少し一高側だけど。」


「えー?

………あー、あそこ?

あの入りにくそうなお店。」


大きいには大きいお店なのに

変な芸術品らしきものが飾ってある

少し怪しいお店。

私が生まれる前からあって

子供のころ、あのお店がとても怖かったのを

今でも覚えている。


「いいじゃん、あそこで。」


「ま、いいけどね。

車で行く?」


「駐車場ないから歩きだな。」


「えー。」


「美鈴ってあんまり歩かないしな。

すぐタクシー乗るだろ。」


「………いいじゃん。」


「そういうとこから意識してかないと

歳とってから太るぞ。」


「うるさいよ!」