「ね、浴衣とかないの?」
「俺が女物の浴衣を持ってると思ってんの?」
「……だよねぇ。」
「買いに行くか?」
「いいの?」
「つっても時間ないから
今日このあとになるけど。」
「……今日か…
………いいや、やめとく。」
「そうか?」
「うん。」
今日は貴也も遅くならないはずだし。
なんとなく、今日は早く帰りたいしね。
「わかったよ。」
こうやって、少しずつ私も
長曽我部さん離れしていくのかな。
長曽我部さんより貴也が大事になって
長曽我部さんには長曽我部さんの家族がいて
前から思ってた。
私は長曽我部さんに甘えすぎだ。
………少しは長曽我部離れしないとね。


