居場所をください。




「彼女の滝川さゆり。

俺と同じ中学で、3年の時同じクラスだったんだよ。」


「えぇ!同い年!?

見えない…」


「はじめまして。」


「あ、はじめまして。

五十嵐美鈴です…」


大人っぽい。

きれい。本当に同い年?


「俺が美鈴の友達って言っても

ぜんっぜん信じねーから

絶対連れてきてやろうと思ってたんだよ。

どう、本物だろ。」


「まさか本当に連れてくるなんてね。」


「こんな美人さんが高橋の彼女だなんて…」


「どういう意味だよ。」


「高橋のどこがよかったんですか?」


「おい。」


「まぁかっこいいしね?」


「顔だけだって。そうだよね。」


「おい。」


「ははは、本当に仲が良いんだね。」


「まぁ高橋は他に友達がいないから。」


「それは美鈴だろ。」