居場所をください。




中は外から見るよりも明るくて

清潔感のあるおお店だった。


「なにする?」


「コーヒー。

……あ、あとこのチョコバナナワッフル。」


「太るぞ。」


「目標プラス5キロ。」


「あっそ。」


それからこれまた思ったよりも若い

美人なお姉さんが注文を取りに来た。


もっと廃れてると思ったよ、ここ。


「で、話ってなに?」


すぐに来たコーヒーを一口飲んでから

私からも切り出した。


「友達思いな美鈴に言うのは

すごーく気が重いんだけどさ」


「うん」


「俺もお前の友達だから言うけど」


「さっさと言ってくれる?」


「……夏音が一高にいた頃、

新しい友達ができたって言ったじゃん?」


「あぁ、うん。」


「あいつらが話してるのをたまたま聞いちゃって

俺がそいつらから聞き出したことなんだけど

夏音が美鈴の友達になった理由さ、

美鈴が男にモテるから、なんだと。」


「……はぁ?

え、なに?何が言いたいの?」