ご飯を食べはじめて数分、
うちのリビングに長曽我部さんがやってきた。
「よ、飯中に悪いな。
食いながらでいいから。
えーと、まずこれ、カメラな。
美鈴の1日密着動画がいるから
貴也には朝起きたところから撮っといてほしい。」
「え、俺がですか?」
「あぁ。一緒に住んでるって知られても
別に構わないしな。
どうせ新居は二人のだって昨日暴露ってたし。
明日は俺が迎えに来るから
それからは俺と、たまに佐藤が撮って
帰宅後は貴也な。
明日は貴也の方が帰りが遅いから
その間は少し空くけど
まぁ一時間くらいだし別にいいよ。
つーことでこれ、頼んだわ。」
「はいはい。」
「じゃな。」
長曽我部さんはそれだけ言って去ってった。
本当に仕事人間だね。
「どんな企画なのかな~。」
「聞いてねーの?」
「うん。
バラエティらしいけどね。」


