居場所をください。




「なんだよ、うるせーな」


「お前らまだなの!?」


「おかしい?」


「いや、おかしいっていうか…」


「彼氏、よく我慢できるな…」


「別にあんま興味ねーし。

お前らとは違うっつーの。」


「……くそ真面目だな…」


「それでも男か!」


「男だよ。」


っていうかあなたたち普通に仲良しだね。

貴也も普通に話してるわ。


「さてと、飯も食ったし行くか。」


「どこ行くの?」


「家具見に行かね?

もう来週じゃん。」


「あ、うん!」


もう来週か、あっという間。


「なにが来週?」


「引っ越し~。

あのマンション出るの。」


「え!一緒に住むの!?」


「まぁ今も一緒に住んでるけどね。」


「えぇ!?」


「それなのにやってないとか

ほんとに男かよ。」


「男だよ。」


「あ、高橋

明日何時にする?」


「そっちは何時が良いわけ?

俺明日から夏休みだし~。」


「明日俺と美鈴出掛けるから

お前も来れば?」


「え、なんで?」


「ライブ二人で行くと

また勝手に勘違いするやつもいるだろ。

それなら俺も含めた3人で行動してた方が

誤解されずに済むだろ。」


「あ、なるほどね。

じゃあ明日9時から10時の間に

一高前ね。高橋んち知らないし。」


「はいはい、了解。」


「じゃーね、みんな。」