「そういえばさ、颯太って彼女いたの?」
「え、俺?」
「颯太のそういう話ってあんまり聞いたことないから。」
「颯太は中学の頃すっげー荒れてて
女に全く興味なかったんだよ。
唯一、華くらい。話したの。
悠斗の幼馴染みだしな。
で、いつの間にか美鈴にハマって、これ。」
岳人が教えてくれたけど
最後は完全にあきれてたよ、この人。
「ってことで颯太は童貞~!」
「は!?まじかよ!
だっさ!」
悠斗と高橋がいじるけど……
「高橋よりはましでしょ。
付き合って2日でやっちゃうよりは。」
「は!?はやっ!
俺でもそれはないわー!」
「うるせーよ!
つーかなんで美鈴が知ってんだよ!」
「二人が仲良かった頃の情報は筒抜けです。」
「まじかよ…」
「ま、よかったね、貴也。
仲間がいて。」
「は?」
高橋が意味不明って表情でこちらを見た。
「貴也も颯太と一緒だから。」
「「「は!?」」」
全員が声を揃えた。
亜樹までもが。


