居場所をください。





それからは貴也とおしゃべりしつつ、

ご飯を食べていたんだけど……


「……颯太、なに?」


颯太がずーっと見てくる。


「美鈴ちゃんはやっぱり

彼氏といるときが一番かわいいなーと思って!

ずっと見てても飽きないよー」


「え、そう?

違う?」


「ぜんっぜん違うよ!

瑠樹といるときとは歴然の差!」


「まぁそりゃ高橋相手ならね。」


「おいそこ、聞こえてるけど。」


「やっぱり恋する女の子はかわいいねー!」


そんな変わるかなぁ……

よくわかんないけど。


「二人って喧嘩とかすんの?」


一番向こう側にいる朔也が聞いてきた。


「さっきもしてたよ。」


「あれケンカか?」


「お互いキレてたからケンカじゃない?」


「まぁ仲良い雰囲気はなかったな。」


「へー、けんかとかするんだ。」


「だって出会ったときは

ひたすら言い合いだったしね。

わりと言いたいことは言い合ってるよね?」


「だからケンカも多いけどな。」


「多くはないよ。」