居場所をください。



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それから夕飯を食べてマンションに帰宅した。


貴也ももうすぐ帰るのかなー。

稽古はもう終わってるよね?


ご飯でも作りますかな。



んー…



~♪~♪~♪


あー、また。誰だよ。


"着信 高橋"


高橋かよ!


「もしもし?」


『よ、久しぶり。』


「そうだっけ?」


『今日はまた一段と冷めてるな。』


「で?なんの用?」


『近々飯行かねー?』


「あぁ、いいけどいつ?」


『そっちのが忙しいんだから

俺が合わせるわ。』


「明日明後日はだめだから明々後日ね。

夜?」


『了解。

まぁ夜だな。18時に渋谷駅で。

俺学校あるし。』


「夏休みいつから?」


『来週~。

でも補講があるけどな。』


「進学校だもんねー、がんばれー。」


『心のこもってない応援ありがとう。』


「どういたしまして。」


私はさっさと電話を切って

ご飯を作り始めた。