居場所をください。




「たーけー!!」


………声でか。


「あれ、美鈴じゃん。

しかも彼氏まで。」


部屋に入ると岳人しかいなかった。


「今日は二人なの?」


「悠斗は彼女。

亜樹は補講。

藍子はバイトで朔也は塾。

瑠樹は知らねーけど。」


「へー。

あ、貴也。

こっちは岳人っていって

施設の元同室の生意気女の彼氏。」


「………あー、

美鈴が施設育ちって暴露した?」


「あぁ、それそれ。

あの女とも、今では仲良くしてるっていうか

今では普通に友達みたいになった。」


「へー。」


「………で、なんで美鈴たちがいるわけ?」


「満室だったからここの部屋呼んだの!

いいっしょ?」


「俺はいいけど。

彼氏はいいわけ?」


「あぁ、俺は別に。」


「ま、とりあえず座りなよ!

美鈴ちゃん俺の横ねー!」