居場所をください。




「あ、これは?」


「じゃあそれにしよ。」


「どんだけ適当なんだよ。」


「え、そんなことないよ。

ちゃんとテクニックも書いてあるもん。

買ってくる。」


「俺も行くけど。」


「はは、そっか。」


私たちは仲良く手を繋いでレジへ向かった。


「あ、誠じゃん。」


「ほんとだ。

久しぶりに会うよ~。」


レジに並べば3人の内、一人が誠くんだった。


「誠って彼女できたことねーんだよ。」


「え、そうなの?

モテないの?」


「さぁ?」


まぁ特別かっこいいってわけでもないけど

でも悪くはないと思う。

性格も悪いとは思わないし

むしろ明るくて人気ありそうなのに。


「もしかして誰かにずっと片想いしてるとか。」



「まぁ恋愛とかはあんま興味無さそうだけど。

……ってかそんな気になる?」


「……まぁどっちでもいいことだけどさ。」