「……あのさ、1つ気になってることがあるんだけど
大橋さんって何も言ってこないの?」
私と貴也が別れていません宣言をしてから
私は貴也と毎日を過ごしてる。
大橋さんはなにもしてこないから
少し気になってたんだ。
キスまでしてきた大橋さんなのにね。
「まぁ移動は常に佐藤についててもらってるし
住んでるところもわからないだろうな。
なにもできないんじゃねーの?」
「………そっか。」
「まぁあいつも事務所の指示だし
事務所がなにもいってこないなら
俺のところにも来ねーし、心配すんなよ。」
「うん。」
「俺も気になってることがあるんだけど。」
今度は長曽我部さんが喋り始めた。
「なに?」
「お前らさ、今は一緒に住んでるけど
前も半同棲状態だったろ?」
「うん。」
「まだやってねーの?」
「は!?なんてこと聞くの!
ばかでしょ!」
「まだやってないですよ。」
「貴也も答えなくていいし!」
なに真面目に聞いて、真面目に答えてんの!


