「あ、長曽我部さん。
今日佐藤さんから情報誌に俺ら二人
揃って出るって話を聞いたんですけど
具体的に何を話すんですか?」
「向こうとしてはたぶん二人の私生活。
だからこっちとしては美鈴の新曲と
映画の宣伝もしたいところだから
今交渉中。それがだめならその仕事
断る予定だから。」
「なんで?」
「たぶん家に来たがるから。
こっちにあんまメリットねーのに
同棲してることとかマンションの場所とか
教えるのはちょっとな。
不利益が多すぎるから。」
「あー、なるほどね。」
そんな話をしてると、車へと到着して
私たちはそのまま不動産屋へと向かった。
「あの子、なんだっけ。
……吉田夏音?って子。
ほんとに美鈴、仲良いわけ?」
「え、なんで?」
「飯誘われたから。
美鈴のスケジュール確認しないとわからないって言ったら
美鈴なしで二人でって言ったから。
まぁもともと俺のファンみたいだし
わかんなくはねーけど
それでも友達の彼氏なわけじゃん。
だからどうなのかなと。」
………なるほどね。


