「ほらよ。」
「あ、ありがと。」
貴也は相変わらず私の左側に座った。
私のうどんも持って。
「なんの打ち合わせだった?」
「夏にライブやるから、その打ち合わせ。
まぁこのメンバー見ればわかってると思うけど。」
「まぁそうだろうなと思ったけど。」
「1日だけだけどね。
もうすぐ正式発表あるから
そしたら公式サイトから見てね。」
「説明なしかよ。」
「まぁまた詳しく言うよ。
なんかいろいろ話したいし。」
「休み二日間もあったのに今さらかよ。」
「はは、ほんとだよね。」
ずっと一緒にいたかのように
普通に過ごしていたから
私の話はなんにもしてなかったから。
「あ、そうだ。
二人でさ、情報誌出ない?
二人揃ってってのが条件なんだよね。」
「二人揃って?……っていつ?」
「10月発売で、8月中旬に
撮影とインタビュー。」
「私はいいけど……貴也は?」
「美鈴がいいならいいよ。」
「よし、決まりな。」
8月中旬ね。
二人揃って情報誌かぁ。
……ってなんの情報?


