居場所をください。




翌日ー


俺が目を覚ますと美鈴はもう

隣にはいなかった。



ガチャー


「あ、おはよ。」


「………はよ。」


朝8時。

美鈴はもう出掛ける支度を終えて

ソファで本を読んでいた。


「また本?面白い?」


「まぁまぁ。

ご飯食べよ。顔洗ってきてー。」


「はいはい。」


もう飯も作ったのか。

昨日俺と一緒に寝たのに早起きだな。


………にしても美鈴の飯は久々だな。

1年以上ぶり。

帰ってきてからも初めてだな。




俺はさっさと顔を洗って歯も磨いて

リビングへ戻った。


「………また本?」


「あぁ、ごめんごめん。」


「めっちゃハマってんじゃん。」


「だって長曽我部さん怒らせたくないしね。

さっきできたばかりだから早く食べよ。」


「ああ。」